夏が近づくとスーパーやうなぎ屋の店先に並ぶ「土用の丑の日」ののぼり。うなぎを食べる日として定着していますが、「土用」と「丑の日」がそれぞれ何を指すのか、なぜうなぎなのかは意外と知られていません。この記事では、土用の丑の日の仕組みと由来、2026年・2027年の日付をまとめます。

目次
  1. 2026年の土用の丑の日は7月26日(日)
  2. 「土用」とは——季節の変わり目の約18日間
  3. 「丑の日」とは——12日に一度めぐる十二支の日
  4. なぜうなぎを食べるのか
  5. 土用にまつわる言い伝え
  6. まとめ

2026年の土用の丑の日は7月26日(日)

まず結論から。2026年の夏の土用の丑の日は7月26日(日曜日)の1回だけです。この年は「二の丑」はありません。

翌2027年は7月21日(水)と8月2日(月)の2回あり、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。

一の丑 二の丑
2026年 7月26日(日) なし
2027年 7月21日(水) 8月2日(月)

夏の土用の期間や、彼岸・八十八夜などその他の雑節は、2026年の雑節カレンダーで一覧にしています。

「土用」とは——季節の変わり目の約18日間

土用(どよう)は、暦の上の雑節のひとつで、立春・立夏・立秋・立冬の直前それぞれ約18日間を指します。つまり土用は夏だけでなく年に4回あります。

由来は古代中国の五行説です。万物を木・火・土・金・水の5つに割り当てる考え方で、春=木、夏=火、秋=金、冬=水とし、残った「土」を各季節の変わり目に配したことから、季節の締めくくりの期間が「土用」と呼ばれるようになったと伝えられています。

一般に「土用」といえば、立秋(8月7日ごろ)前の夏の土用を指すことがほとんどです。一年でもっとも暑さが厳しい時期にあたり、昔から夏バテに気をつける期間とされてきました。土用の起点となる二十四節気については二十四節気とはでくわしく解説しています。

「丑の日」とは——12日に一度めぐる十二支の日

暦では日付の一日一日に十二支(子・丑・寅…)が順番に割り当てられており、「丑」に当たる日が丑の日です。12日周期でめぐってくるため、約18日間ある夏の土用の期間には、丑の日が1回または2回含まれます。

  • 丑の日が1回の年 → その日だけが「土用の丑の日」(2026年はこのパターン)
  • 丑の日が2回の年 → 「一の丑」「二の丑」(2027年はこのパターン)

土用の期間の長さと丑の日のめぐり合わせで決まるため、二の丑があるかどうかは年によって変わります。

なぜうなぎを食べるのか

土用の丑の日にうなぎを食べる風習の由来には諸説あります。もっとも有名なのは、江戸時代の発明家・平賀源内にまつわる説です。夏に売り上げが落ちて困っていたうなぎ屋が源内に相談したところ、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることをすすめられ、これが大当たりしたのが始まりといわれています。

もともと日本には、丑の日に「う」のつく食べ物——うどん、梅干し、瓜など——を食べると夏バテしないという言い伝えがありました。「う」のつくうなぎは栄養豊富な夏の滋養食としてこの言い伝えと結びつき、広く定着したと考えられています。

うなぎ以外でも、土用にちなんだ食べ物として「土用しじみ」「土用餅」「土用卵」といった言葉が残っており、いずれも暑さを乗り切る滋養をつける意味合いがあるとされています。

土用にまつわる言い伝え

土用の期間は土の気が盛んになるとして、土を動かすこと(土いじり・基礎工事・井戸掘りなど)を避けるべきという言い伝えがあります。ただし土用の中でも「間日(まび)」と呼ばれる日は差し支えないとされるなど、細かな決まりごとは地域や流儀によってさまざまです。

これらは五行説に基づく伝統的な考え方で、科学的な裏付けがあるものではありません。現代では、季節の変わり目に無理をしないための昔ながらの知恵として受け止めるのがよさそうです。日々の十二支や暦注は吉日カレンダーで確認できます。

まとめ

土用の丑の日は、「立秋前の約18日間(夏の土用)」に「12日に一度の丑の日」が重なった日です。2026年は7月26日(日)の1回、2027年は7月21日(水)と8月2日(月)の2回めぐってきます。うなぎを食べる風習は江戸時代の平賀源内の説が有名ですが、「う」のつく食べ物で夏を乗り切るという古くからの言い伝えが土台にあります。今年の夏も、土用の丑の日をきっかけに、暑さに負けない体調管理を心がけてみてください。