「寅の日に財布を買うと良い」という言い伝えを聞いたことはありませんか。一粒万倍日や天赦日ほど話題になりませんが、寅の日は昔から金運にまつわる吉日として親しまれてきました。この記事では、寅の日の意味と由来、日付の決まり方、過ごし方の目安をまとめます。
目次
寅の日とは
寅の日(とらのひ)は、日の十二支が「寅」にあたる日です。昔の暦では、年だけでなく日にも干支(十干十二支)が割り当てられており、十二支は子・丑・寅・卯……の順で12日周期で巡ります。したがって寅の日は12日に1回、月に2〜3回ほど訪れます。2026年は年間31回あります(当サイトの算出基準による)。
日の干支は暦の基本要素のひとつで、当サイトの吉日カレンダーでは毎日の干支と寅の日を確認できます。暦の仕組み全般は国立天文台の暦計算室でも解説されています。
なぜ寅の日が金運と結びついたのか
寅の日が吉日とされる理由には、虎にまつわる2つの言い伝えがよく挙げられます。
ひとつは「虎は千里を行って千里を帰る」という故事です。虎は一日で千里もの距離を駆け、必ず元の場所へ戻ってくるとされることから、「出て行ったものが戻ってくる日」と解釈されました。ここから「使ったお金が戻ってくる」「旅立ちに良い(無事に帰れる)」という言い伝えが生まれたとされています。
もうひとつは、虎の金色の縞模様が金運の象徴とされたことです。中国では虎は古くから神聖な動物とされ、その毛皮の輝きが財宝と結びつけて語られてきました。
寅の日にすると良いとされていること
「お金が戻ってくる」という言い伝えから、金運にまつわる行動が定番です。
- 財布の新調・使い始め — 寅の日の財布は「お金が帰ってくる財布」と言われます
- 宝くじの購入
- 開業・開店 — 出したお金(投資)が戻るように
- 旅行の出発 — 千里を行って千里を帰る、の由来どおり無事の帰還を願って
いずれも昔からの言い伝えであり、効果が保証されているわけではありません。「12日に1回の区切りの日」として、新しい財布をおろすきっかけなどに使うのが気軽な付き合い方です。
避けたほうが良いとされていること
「元に戻る」という性質は、行事によっては裏目に出ると解釈されてきました。
- 結婚・入籍 — 「実家に戻る(離縁)」を連想させるため
- 葬儀 — 「死者が戻ってくる」を連想させるため
もちろんこれらも言い伝えのうえでの話です。ただ、婚礼の日取りでは寅の日より大安や一粒万倍日を選ぶ人が多いのは、こうした背景があるためです。
ほかの吉日と重なる日
寅の日が一粒万倍日や天赦日と重なると、金運の吉日として一段と注目されます。とくに天赦日は「春は戊寅(つちのえとら)の日」と定められているため、春の天赦日は必ず寅の日と重なるという関係があります。2026年3月5日の天赦日(一粒万倍日・大安とも重なる日)は、まさにこの戊寅の日です。重なりの日は吉日カレンダーでハイライトしています。
寅の日の取り入れ方のヒント
12日周期という頻度は、暮らしのリズムに組み込むのにちょうど良い長さです。たとえば「寅の日に家計簿を締める」「寅の日に財布の中身を整理してレシートを出す」といった定期的な習慣の目印にすると、金運の言い伝えと実益が両立します。お金にまつわる吉日という性格上、使い込んだ財布の買い替え時期を決めかねているときの「踏ん切りの日」としても使いやすいでしょう。
また、旅立ちに良いという言い伝えから、旅行の出発日や、単身赴任・留学など長い旅路の始まりに選ぶ人もいます。「無事に帰ってくる」という願いを込められる日、と覚えておくと応用がききます。
よくある質問
寅の日と巳の日、金運に良いのはどっち?
どちらも金運の吉日とされ、優劣を定めた文献はありません。寅の日は「お金が戻る」、巳の日は「弁財天のご縁日」と由来が異なるので、言い伝えの意味合いで選ぶか、ほかの吉日との重なりで選ぶのが良いでしょう。
寅の日は何時から何時まで?
日の干支は暦の1日(0時から24時)に対して割り当てられるため、寅の日は当日の終日を指します。時間帯による吉凶の区別はありません。
まとめ
寅の日は12日ごとに巡ってくる金運の吉日で、「虎は千里を行って千里を帰る」という故事から、財布の新調や旅立ちに良い日とされてきました。一方で婚礼には向かないとする言い伝えもあります。効果を保証するものではありませんが、月に2〜3回ある使いやすい吉日です。次の寅の日は吉日カレンダーで確認してみてください。

