暦のサイトやカレンダーアプリを見ていると、「神吉日(かみよしにち)」という吉日を見かけることがあります。名前の通り神事に縁の深い吉日で、七箇の善日の中でも特に頻度が高く、年間で200日近くにも及ぶ身近な吉日です。この記事では、神吉日の意味と日付の決まり方、やると良いとされること、そして避けたほうが良いとされることを解説します。

目次
  1. 神吉日の意味
  2. 日付の決まり方
  3. 神吉日にやると良いとされていること
  4. 神吉日に避けたほうが良いとされていること
  5. 凶日と重なったら?
  6. 七箇の善日7種の比較
  7. まとめ

神吉日の意味

神吉日は「神様のご加護を受けやすい日」とされる暦注で、神社への参拝、祭礼、先祖の祀りごとといった神事全般に縁起が良いとされてきました。由来は陰陽道にさかのぼるとされ、13世紀頃の書物『拾芥抄(しゅうがいしょう)』にすでに「神吉日」の名称が見られます。

天赦日・母倉日・天恩日・大明日・月徳日・鬼宿日とあわせて「七箇の善日(しちかのぜんにち)」と呼ばれる吉日グループの一つに数えられます。七箇の善日については吉日の基礎知識まとめでも触れています。これで七箇の善日7種すべてを当サイトでカバーしたことになります。

日付の決まり方

神吉日は、天恩日大明日と同じく、節切り(せつぎり)の月に関係なく、日の干支(えと)だけで決まります。60日で一周する干支のうち、次の33種類の干支の日が神吉日です。

対象の干支(33種)
乙丑・丁卯・己巳・庚午・壬申・癸酉・丁丑・己卯・壬午・甲申・乙酉
戊子・辛卯・甲午・丙申・丁酉・己亥・庚子・辛丑・癸卯・乙巳・丙午
丁未・戊申・己酉・辛亥・壬子・乙卯・戊午・己未・庚申・辛酉・癸亥

60日のうち33日、実に半分以上が神吉日にあたります。これは大明日(60日中25日)よりもさらに多く、七箇の善日7種の中で最も頻度の高い吉日です。年間では200日前後、ひと月あたり15〜19日ほどになります。2026年の全神吉日を公開2系統の暦情報と突合して算出基準を検証済みです。今月・来月の神吉日は吉日カレンダーの月別ページでバッジ表示しています。

神吉日にやると良いとされていること

「神様のご加護を受けやすい日」という由来から、神事や祈願に関わることに向いているとされます。

  • 神社仏閣への参拝・祈願 — 神吉日の代表的な使われ方
  • お墓参り・先祖の供養 — ご先祖さまへの感謝を伝える行いとの相性が良いとされる
  • 祭礼・地鎮祭 — 神事に関わる行事全般
  • 結婚式・入籍・結納 — 慶事全般にも吉とされ、特に結婚式との相性が良いとされる

神吉日に避けたほうが良いとされていること

神吉日には「不浄事(ふじょうごと)」を避けたほうが良い、という言い伝えがあります。不浄事とは、心や身体を穢すとされる行いのことで、次のようなものが挙げられます。

  • 不浄な場所への訪問 — 穢れを避けるという陰陽道の考え方に基づく
  • 争いごと・口論 — 心を乱す行いとされる
  • 嘘や隠しごと — 誠実さに欠ける行いとされる
  • 悪口や否定的な発言 — 神様への祈願にふさわしくないとされる
  • 衝動的・計画性のない行動 — 落ち着いて神事に向き合うことが望ましいとされる

なお葬儀・法要については解釈が分かれ、「ご先祖の供養として神吉日に行っても良い」とする説もあれば、より慎重な立場をとる説もあります。宗派や地域の慣習にあわせて判断してください。

凶日と重なったら?

神吉日は頻度が高い吉日である以上、仏滅や不成就日と重なることもあります。この場合の解釈は流派によって分かれ、「神吉日の吉の力が凶を和らげる」とする説もあれば、「単純に吉凶が並存する」とする説もあります。当サイトでは特定の解釈を断定せず、吉日カレンダーに六曜・不成就日とあわせて神吉日のバッジを表示し、判断材料をそのまま提供する方針をとっています。

七箇の善日7種の比較

これで七箇の善日7種すべての決まり方と頻度を並べられます。

吉日 決まり方 年間の目安
天赦日 節切りの四季×干支の組み合わせ 年5〜6回
鬼宿日 28日周期(二十八宿) 年13〜14回
月徳日 節切りの月×日の十干の組み合わせ 年30〜36回程度
母倉日 節切りの月×日の十二支の組み合わせ 年70〜72回程度
天恩日 日の干支のみ(5日間連続で出現) 年90回前後
大明日 日の干支のみ(単発で出現) 年150回前後
神吉日 日の干支のみ(単発で出現) 年200回前後

天赦日が「年に数回のとっておきの日」であるのに対し、神吉日は「2日に1日以上」というかなりの頻度で巡ってきます。希少性よりも「使いやすさ」に振り切った吉日といえるでしょう。

まとめ

神吉日は「神様のご加護を受けやすい日」とされる吉日で、日の干支だけで決まり、七箇の善日7種の中でも最も高い頻度(年200日前後)で訪れます。神社への参拝やお墓参りなど神事全般との相性が良いとされる一方、不浄事は避けたほうが良いとされる点が特徴です。天赦日や母倉日、天恩日、大明日、月徳日、鬼宿日と並ぶ「七箇の善日」の一つで、これで7種すべての解説が揃いました。今月の神吉日は吉日カレンダーでいつでも確認できますので、大切な日取りを考える際の目安にしてみてください。