引っ越しは新しい生活の始まり。だからこそ「せっかくならいい日に」と日取りを気にする人は多く、引っ越し業者の予約も縁起のいい週末から埋まりやすいと言われます。この記事では、引っ越しに縁起がいいとされる日と避けられることが多い日、そして2026年の候補日の探し方をまとめます。

目次
  1. 引っ越しの日取りで見られる暦注
  2. 引っ越しに縁起がいいとされる日
    1. 大安
    2. 友引
    3. 一粒万倍日
    4. 天赦日
    5. 七箇の善日(天恩日・月徳日・大明日・神吉日など)
  3. 避けられることが多い日
  4. 2026年の候補日の探し方
  5. 新居での験担ぎの風習
  6. 引っ越し業者を選ぶときのポイント
  7. よくある質問
    1. 契約日・搬入日・入居日、どれを吉日にすべき?
    2. 吉日に都合がつかないときは?
  8. まとめ

引っ越しの日取りで見られる暦注

引っ越しの日取り選びでは、主に六曜(大安・仏滅など)と選日(一粒万倍日・天赦日・不成就日など)の2系統の暦注が参照されます。どちらも伝統的な言い伝えであり、引っ越し後の生活を左右する科学的な根拠はありませんが、「新生活の区切りの日」を選ぶ目安として今も広く使われています。

引っ越しに縁起がいいとされる日

大安

六曜で「万事に吉」とされる最良の日です。引っ越しの日取りとしても定番で、家族や親世代への説明のしやすさも魅力です。詳しくは大安にすると良いことの記事をどうぞ。

友引

「幸せを友に分ける」と前向きに解釈され、大安に次いで好まれます。昼は凶とする説があるため、気にする場合は午前中に作業を始める人もいるようです。

一粒万倍日

「始めたことが万倍に育つ」とされる吉日で、新生活のスタートと相性のいい言い伝えです。月に4〜7回あるので、引っ越し可能な日と重ねやすいのも実用的です。仕組みは一粒万倍日の記事で解説しています。

天赦日

暦の上で最上の吉日とされる、年に5〜6回だけの日です。2026年は3月5日・5月4日・5月20日・7月19日・10月1日・12月16日の6回(当サイトの算出基準による)。3月5日は一粒万倍日・大安とも重なる、日取りとしては申し分のない日です。

七箇の善日(天恩日・月徳日・大明日・神吉日など)

大安・一粒万倍日・天赦日ほど知られていませんが、「七箇の善日」と呼ばれる吉日グループも新生活のスタートに向くとされています。頻度と特徴は次の通りです。

吉日 頻度の目安 引っ越しとの相性
天恩日 年90日前後(5日間まとまって出現) 慶事全般に大吉。まとまって訪れるので候補日を探しやすい
月徳日 ひと月2〜4回 土・建物に関わる行いと相性が良いとされ、住まいの節目に向く
大明日 年150日前後(60日のうち25日) 旅行・引っ越し・建築など新しい行動全般に良いとされる
神吉日 年200日前後(七箇の善日で最頻) 神事との相性が中心だが「何事にも吉」とされ候補日に含めやすい

頻度が高い吉日ほど「候補日を選びやすい」という実用上のメリットがあります。大安や天赦日の都合がつかない場合の第二候補として活用すると、日取りの選択肢が広がります。

避けられることが多い日

  • 仏滅 — 六曜で最も縁起が悪いとされる日。ただし「物滅=新たに始まる日」とする前向きな解釈もあり、費用や予約の面ではねらい目とも言われます
  • 不成就日 — 「何事も成就しない」とされる選日です。8日に1回ほど巡ってきます。詳しくは不成就日の記事をどうぞ
  • 三隣亡(さんりんぼう) — 建築関係で「近隣三軒を滅ぼす」とされる凶日で、建築や引っ越しを避ける習慣が一部に残っています

吉日と凶日が同じ日に重なることもあり、その場合の解釈には諸説あります。迷ったら、重なりのない吉日を選ぶのがいちばんシンプルです。都合上どうしても凶日を避けられない場合は、玄関先に塩をまいて清めるという昔ながらの対処法もあります。気持ちの区切りをつける手段として、取り入れる人もいるようです。大安なのに不成就日や三隣亡と重なったときの考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

2026年の候補日の探し方

当サイトの2026年の吉日カレンダーでは、六曜・一粒万倍日・天赦日・不成就日を1日ずつ確認できます。月ごとのページで「土日かつ吉日」を探す、といった使い方ができます。暦の基礎情報は国立天文台の暦計算室でも公開されています。

なお、実務面では日取りと費用のバランスも大切です。引っ越し料金は3月下旬から4月上旬の繁忙期や土日祝・大安に高くなる傾向があると言われます。「平日の吉日」を選ぶと、縁起と費用の両方に目配りできるかもしれません。希望日がある場合は、業者の手配を早めに進めておくと安心です。

新居での験担ぎの風習

日取りのほかにも、引っ越しには昔ながらの験担ぎがいろいろ伝わっています。地域差はありますが、よく知られているのは次のようなものです。

  • 塩・味噌・米を最初に運び入れる — 暮らしの基本となる食を最初に迎える、という意味とされています
  • 新しいほうき・塩で部屋を清める
  • 引っ越しそばを食べる/配る — 「おそばに越してきました」の語呂にちなむと言われます
  • 仏壇・神棚を丁寧に移す — 吉日を選んで移す習慣が残る地域もあります

いずれも従わなければならないものではなく、新生活の気持ちを整える小さな儀式です。日取りとあわせて、取り入れたいものだけ選べば十分です。

引っ越し業者を選ぶときのポイント

吉日に合わせて動くなら、業者選びも早めに動くのがコツです。特定の業者を勧めるものではなく、一般的に言われている比較の観点を整理しました。

観点 チェックポイント
料金 同じ内容でも業者によって数万円単位の差が出ることがある。1社だけでなく複数社から見積もりを取って比較するのが基本
繁忙期の予約 大安・友引・週末は予約が集中しやすい。吉日に合わせるなら1ヶ月以上前の予約が安心
補償・保険 荷物の破損・紛失に対する補償の有無・上限額は業者によって差がある
オプション 荷造り・荷解き代行、エアコン取り外し・取り付けなど、必要なオプションが含まれているか

吉日にこだわるほど予約が早く埋まりやすいので、日取りが決まったら早めに一括見積もりで複数社を比較しておくと、希望日を確保しやすくなります。

よくある質問

契約日・搬入日・入居日、どれを吉日にすべき?

引っ越しには賃貸契約日、荷物の搬入日、住み始める日といった複数の節目があり、どれを「引っ越しの日」とするかに決まりはありません。すべてを吉日にそろえるのは大変なので、自分が一番大事にしたい節目(多くの場合は搬入日か入居日)を吉日に合わせる、という考え方が現実的です。

吉日に都合がつかないときは?

暦注は言い伝えであり、守らないと問題が起きるというものではありません。都合のつく日で気持ちよく新生活を始めることのほうがずっと大切です。どうしても気になるなら、荷物の一部(縁起物など)だけ先に吉日に運び入れる、という昔ながらの工夫もあります。

まとめ

引っ越しの日取りでは、大安・友引・一粒万倍日・天赦日が縁起のいい日として選ばれ、仏滅・不成就日・三隣亡は避けられる傾向があります。七箇の善日(天恩日・月徳日・大明日・神吉日)は頻度が高く、大安や天赦日の都合がつかないときの候補にもなります。2026年なら3月5日のような吉日がそろう日も候補になります。吉日カレンダーで予定と照らし合わせて、気持ちよく新生活を始められる日を見つけてください。